小口研治田村まゆみの山日記山岳ガイドの山日記山日記6-4  2026年6月15日   雪渓散策

 熊鈴装備    現在まで山で熊に遭遇したことはたびたびありましたが
  基本的に熊は人間を恐れて積極的に向かって来る事はない
  との認識でしたが、昨今の熊出没状況から今までは熊鈴は
  うるさい物として否定派でしたがさすがにそうは言って居れず
  最新の熊鈴と熊スプレイを装備しての入山です。
 
 ヨブスマソウ    前回の林道散策で興味を覚えさらに一歩踏み込んだ
  散策を楽しんでみました。道端で見かけたヨブスマソウ
 葉の柄の付け根が茎を抱くのが特徴のヨブスマソウです。
 ヨブスマソウ葉の付き方
 ウドブキ    これもまったく同じヨブスマソウですがここまで
  太いと地元ではウドブキと言うようです。
  地元の気の良いおじさんに親切に教えていただき
  覚えました。 
 覆われていた本流の残雪もすっかり消え飛び石の渡渉です。
 本流の渡渉
 沢を登り雪渓へ。
 雪渓散策
   この一帯は雪崩の巣、雪崩で攪乱され流されたおびただしい植物片が雪渓を覆っています。
この植物片は養分として毎年供給され豊富な山菜が育つ環境を作りさらに川に流され日本海へ
届き海洋生物の栄養になります、海の魚は山が育てると言われる所以なのです。
 雪渓散策と雪崩跡
 今回は雪渓右股を詰めてみます。それにしても凄まじい雪崩の痕跡。
 雪渓右股
 ドン詰まりは滝で終了
 ドン詰まりの滝
 深い所は10mほどは有ろうかろ思える残雪。素晴らしい絶景を堪能してre-creationを達成し満足な一日となりました。
 残雪の絶景

                  小口研治田村まゆみの山日記山岳ガイドの山日記山日記6-4  2026年6月1日   林道散策2

 先の楽しかった林道散策でしたが、確かめたい事もあり再び訪れました。今シーズン最後に残った巨大ワラビです。
 長いワラビ
 長い!日当たりが良く人が立ち入らないとここまで成長するのです、柔らかい部分は上部三分の一ほどです。
 お化けワラビ
   長年違いが今一つ確定出来なかったよく似た植物、左が葉脈が不揃いのトリアシショウマで右が葉脈が平行に整ったヤマブキショウマです、今のところ…。
 トリアシショウマ    ヤマブキショウマ
一週間の雪解けで雪渓が割れて来ましたがまだ渡ることができます。 
雪渓の割れ 
 今日はお天気が持ちそうなので雪渓の散策です。
 雪渓散策
 今まで図鑑でしか見ていなかったうどぶき(ヨブスマソウ)を写真に記録しました。
 うどぶき
 葉の付け根が玉ジャクのようなかたちで茎を抱くのが特徴です。
 ヨブスマソウ
 ウドブキとほぼ同じ環境を好むのかウドもたくさん生えています。
 ウド
 雪渓のある谷の左岸は雪崩の巣、泥交じりの砕石で水はけが良く、雪崩が引き起こす攪乱で養分が供給され、ウドブキとウドにとって最高な環境のようです。
 雪崩の巣
 リ、クレイション    1000mに満たない標高でこれだけの
  異次元の体験が出来てre-creation
  満喫しました。    ※創造的な遊び
    

                   小口研治田村まゆみの山日記山岳ガイドの山日記山日記6-4  2026年5月26日  林道散策

    米山登山の帰りに山登りを目的としない散策をしました。林道は治山や電力関連施設のメンテナンスのため道自体も
よく整備されています。雪が融けると吹き溜まりの残雪の除雪が行われてどこまでも続くような林道散策を楽しむのです。
 林道除雪
 色合いが美しい山ぶどうの新芽
           山ぶどうの新芽 山ぶどうの新芽
 やぶ漕ぎ    途中道をそれてやぶに分け入ると。
 ワラビの収穫    何と蕨です、山の先輩に笹原に一メートル近い
  蕨が生えると聞いたことがありますがここの蕨は
  はるかに1m越え、茎がポキリと折れる穂先の
  部分をいただきました。
 ずっしりと重いお化けワラビです。
お化けワラビ 
   さらに奥に散策をしているとバイクですれ違った地元のおじさんに声をかけられたのです。「登山かい?」いえ、散策です、と。
やおらバイクを降りて「うどぶき知ってるか?」知らないと答えるとザックから取り出して見せてくれたのです、山菜の女王だよ!
しかも一掴みほど持ってけと分けてくれたのです。たぶん除雪の情報を知りバイクで来たのでしょう、経験的に場所は教えない
であろうと思いあえて聞きませんでした、が、生えている所を見たい!散策から探索へ…となったのです。
 うどぶき    うどぶきの茎
 優しい色合いのシラネアオイ
 シラネアオイ   シラネアオイつぼみ
    メインの林道から分岐した道を辿れば雪渓の末端へ、雪渓の下は雪解け水が音を立てています。この先はゴルジュ帯。
いつ崩落してもおかしくないスノーブリッジを渡り対岸へ、典型的な雪崩の巣、ウドが好んで生える地形です。案の定うどぶきと
ウドがびっしり生えていました。しかし足場が崩れて登れないのです。手の届く範囲で一握りほどの山の幸をいただきました。
村のおじさんも雪解け、スノーブリッジ、除雪状況などわずかなチャンスを分かっての入山なのでしょう、これは、絶対教えて
くれないわ!危険すぎて普通の人の立ち入る場所ではありません。
 残雪の谷
 初めて目にする「うどぶき」です、山菜図鑑ではヨブスマソウ類でイヌドウナ、タマブキなど地方で呼び名、種類も様々です。これも手が届かず撮影のみ。
 うどぶき
 ウド    色鮮やかなウド、
  日当たりの良いザレ地を好むようで
  うどぶきと同じ場所に頭を擡げていました。
山菜のうどぶき    茎は中空で柔らかく日持ちはしません、
  30秒茹でて醬油マヨネーズでいただき
  ましたが今まで味わったことのない風味で
  最高です、山菜の女王で間違いありません。
 散策から探索    散策から探索へ、充実のひと時でした。
  気の良い村のおじさんに感謝です。
  

                     小口研治田村まゆみの山日記山岳ガイドの山日記山日記6-4  2026年5月25日  米山

    東北の山巡りの行き帰りに目にする気になっていた山、米山。米山SAから見上げると山頂の建物が目を引いています。
何よりも、民謡「三階節」の有名なフレーズ「米山さんから雲が出た いまに夕立が来るやら ピッカラ シャンカラ ドンカラリンと音がする
父親が民謡愛好家で三味線片手によく歌っていたのを覚えています。子供の時から聞いていてもう山名が「米山山」だと思い込んでいたのです。
積極的に山に登り始めガイドとして歩きまくった北アルプスの名峰より先に覚えた山名、気になりつつ麓から眺めていた山、ついにその日が来たのです。
 米山麓から
 土あげ運動    幾つかある登山道のうち最短コースである
  水野林道登山口を選びました。
 水野林道登山口    土あげ運動に協力して登山開始です。
 美しいブナの純林が広がる尾根道
 ブナの純林
 ハンショウズル    米山では初めて目にする花がありましたが
  このトリガタハンショウズルもその一つです。
 ツクバネウツギ   花びらの中の黄色い模様が美しい
  ツクバネウツギ。
  近縁にウゴツクバネウツギがありますが
  今一違いが分かりません。
 尾根に沿って付けられた登山道、ありがたいことに良く整備されています。
 急登の階段
 ブナの実    よく見ると美味しそうなブナの実です、
  近くには熊棚も見かけたのでちょっと
  緊張しました。
 ガクウラジロヨウラク    見慣れたヨウラクより萼が長いので
  たぶんガクウラジロヨウラク。
 眼下に広がる水田を潤す水の源であるこの山は名の通りコメの山、米山なのです。
 米山から
 米山山頂    米山山頂993m
 山頂に建つ立派な2階建ての米山山頂小屋(避難小屋)、後方の米山薬師堂が麓から見えた建物、確認しました。
 米山山頂小屋
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