山岳ガイド小口研治田村まゆみ山岳ガイド山岳ガイドの山岳ガイド小口研治田村まゆみの山日記山岳ガイド小口研治田村まゆみの山日記2  2016年8月26日〜28日 奥穂高岳〜吊り尾根〜前穂高岳

 奥穂高岳山頂    岳沢から前穂高岳〜吊り尾根の計画を

  たてるも、岳沢小屋の予約が何としても取れず

  逆コースをたどることに。上高地BTから涸沢

  を経て一気に穂高岳山荘へ、翌日は予報

  通りの雨模様、慎重に梯子とクサリ場を通過

  して奥穂高岳山頂へ。
 ガスの中、時折視界が開け槍ヶ岳の穂先が顔を出してくれました。水墨画のような景色もまた趣があるものです。
 槍ヶ岳の穂先
 奥穂高岳山頂から前穂高岳、明神岳方面
 前穂高岳と明神岳
 奥穂高岳から続く稜線とジャンダルム
 ジャンダルム
 吊り尾根クサリ場    吊り尾根の難所、長いクサリ場です。
 岳沢に下山    吊り尾根から紀美子平に、ザックをデポして

  前穂高岳をピストン、あとは長〜く険しい下山道

  をひたすら高度を下げる、ようやくたどりついた

  岳沢小屋を素通り、上高地へ一気に下山して

  ゆっくりとお風呂に入ることができました。

  皆さまお疲れ様でした。
                       山岳ガイド小口研治田村まゆみ山岳ガイド山岳ガイドの山岳ガイド小口研治田村まゆみの山日記山岳ガイド小口研治田村まゆみの山日記2  2016年8月11日〜17日 立山〜雲ノ平〜槍ヶ岳〜上高地

   8月8日折立から入山して薬師岳〜五色ヶ原〜立山に10日着、11日から同じコースを逆にたどり上高地まで7日間の山旅の始まりです。

クライアントと合流する黒部アルペンルートの扇沢駅乗車券発売の1時間前から長蛇の列です。7:30の始発に乗車できるのは600名、

残念ながら並んだ数人前で2便目の乗車となってしまいました。何と!悪いことに今日は
「山の日」だとか…。
 扇沢ターミナルの行列
 龍王岳への登り    11日

  観光客や学校登山の列でごった返す立山

  室堂から 一ノ越を経て目指すは龍王岳。

 鬼岳へ    龍王岳のピークは巻き険しい鬼岳へ。
          はるか彼方にそびえ立つ槍ヶ岳、遠いなァ〜。 

今回の山旅の行程は、
11日 立山室堂〜一ノ越から龍王岳〜鬼岳〜獅子岳〜ザラ峠〜五色ヶ原 (泊)

12日 五色ヶ原山荘〜鳶山〜大ギャップの越中沢岳〜スゴ乗越小屋 (泊) 13日 スゴ乗越小屋〜間山〜薬師岳〜太郎平小屋 (泊)

14日 太郎平小屋〜薬師沢小屋〜雲ノ平山荘 (泊) 15日 雲ノ平山荘〜鷲羽岳〜三俣蓮華岳〜双六岳〜双六小屋 (泊)

16日 双六小屋〜樅沢岳〜槍ヶ岳〜ヒュッテ大槍 (泊) 17日 ヒュッテ大槍〜上高地
 はるかにそびえる槍ヶ岳
 五色ヶ原を望む    獅子岳から下りきればザラ峠

  五色ヶ原にポツンと山荘が見えます。
 五色ヶ原の木道    五色ヶ原の整備された木道が快適です。
 立山室堂から約6時間、歩いた人だけが味わえる雲上の楽園、左奥は雄山中央から右にかけて連なる後立山連邦。
 五色ヶ原
 越中沢岳   12日

 大きなアップダウンの越中沢岳を越え

  スゴの頭から振り返りる。
 スゴの頭からスゴ乗越小屋    スゴの頭からの急坂を下り40分ほど

  登り返せばスゴ乗越小屋。
スゴ乗越小屋のタルチョ―   チベットの五色の祈祷旗「タルチョー」が

  青空にはためくスゴ乗越小屋着。
スゴ乗越小屋の夕食    スゴ乗越小屋の多彩な夕食です。
間山   13日

  花の時期に是非とも訪れたい

  穏やかな 稜線が続く間山。
 北薬師岳    北薬師岳

  行きかう登山者の口からつい漏れる

  このコースきつい〜。

  地図からはなかなか読み切れない

  所です。
 前方に堂々とそびえ立つ薬師岳、稜線から下方に目を向ければ氷河に削られた名残、氷河圏谷を見ることができます。
 至薬師岳の稜線
 1L缶で乾杯!    無事太郎平小屋着、

  豪快に1L缶のビールで乾杯!
 黒部川吊り橋    14日

  いよいよ山旅の後半、黒部川を渡り

  岩ゴロの急坂を登り雲ノ平を目指します。
雲ノ平の木道   雲ノ平に登り切り木道にほっと一息。
 三俣蓮華岳の先に目指す槍ヶ岳がチョコンと顔を出しました。
 三俣蓮華岳と槍ヶ岳
 水歩荷募集    今年はどこの山小屋も水不足です。

  そう言えば五色ヶ原山荘も前日はお風呂有りで

  ビックリしましたが、折り返した翌日はお風呂無し

  で水道もストップしました。雲ノ平も水歩荷を募集を

  していました。キャンプの学生男女が汗を流して

  いましたがお礼の割引券よりバッチがほしいとかで

  微笑ましい光景でした。
 チングルマの綿毛    15日

  続いた好天も昨日まで、ガスの中雲ノ平山荘を出発。

  チングルマの綿毛についた朝露でもう一度花が咲いた

  ようです。
 朝露をたっぷり含んだチングルマの綿毛です。
 踊るチングルマの綿毛
 ワリモ岳分岐    烏帽子岳から水晶岳を経る裏銀座縦走ルートに

  合流してワリモ岳(割物岳)から鷲羽岳へ。


 双六岳    鷲羽岳の下り辺りで雨、三俣蓮華小屋

  に着いた頃には土砂降り状態、小屋で

  コーヒータイムを取り雨宿り、三俣蓮華岳

  から稜線歩きで双六岳山頂着。
 山頂から少し下った辺りで雨も上がり槍ヶ岳がグッと近づいてきました。手前の樅沢岳から西鎌尾根へと続く稜線です
 西鎌尾根と槍ヶ岳
 双六小屋に着く頃には青空が広がり数時間前の土砂降りの雨がウソの様です、後方は鷲羽岳。
 青空が出た双六小屋前にて
 乾杯!    明日のお天気は問題なさそうです、

  無事双六小屋到着、お疲れ様でした。
 16日 最高のお天気です。雲海に浮かぶ山々、北鎌尾根から突き上げるシルエットの槍ヶ岳、文句無し!
 絶晴天
緑鮮やかな苔    稜線上で見た緑鮮やかな苔
 西鎌尾根    続く西鎌尾根と大喰岳
 迫る槍ヶ岳の穂先。
 迫る槍
 千丈乗越    千丈乗越、下ると飛騨沢に合流できます。
 穂先へ    最後の仕上げは槍ヶ岳穂先の岩登り。

  この写真は迫力ありますが見たほどでは

  ありません。
眼下の槍ヶ岳山荘    槍ヶ岳山頂、見下ろせば天空城のような

  槍ヶ岳山荘が!高度感満点です。
 ヒュッテ大槍    槍ヶ岳登頂後東鎌尾根を下り本日宿泊の

  ヒュッテ大槍に無事着きました。

  評判の美味しい夕食でとビールで疲れを

  癒しました。明日は槍沢を下り上高地へ
 
  ひたすら下るだけです。
 上高地バスターミナル着    17日 無事上高地バスターミナルに着きました。

      6泊7日長〜い山旅でした、お疲れ様でした。

      そしてありがとうございました。

                     山岳ガイド小口研治田村まゆみ山岳ガイド山岳ガイドの山岳ガイド小口研治田村まゆみの山日記山岳ガイド小口研治田村まゆみの山日記2  2016年8月8日〜10日 薬師岳〜五色ヶ原〜立山

 薬師岳    8月8日

 
  薬師岳登山口の折立から入山

  今にも雨粒が落ちて来そうな空模様の中

  樹林帯を抜けて太郎平辺りまで登ると

  青空が広がってきました。

茎が赤く色づき始めたコメススキ
 コメススキ
 薬師岳山頂    8月9日 4:00

  まだ暗い中、ヘッドランプのあかりを頼りに

  雨と風の中山荘を出発、本日の行程は薬師岳〜

  北薬師岳〜間山〜越中沢岳〜鳶山を越えて

  五色ヶ原まで12時間余りの歩行行程です。

  1時間ほどで最初のピーク薬師岳に着きました。
 スゴの頭    11時44分

  スゴ乗越から直登の続く急斜面を登り切り

  ややほっとしたひと時、スゴの頭で昼食タイム

  相変わらずパッとしない空模様が続きます。

  越中沢岳を越えて鳶山を過ぎれば木道が

  現れて五色ヶ原はもう目の前です。
ザラ峠    8月10日 4:00

  長く続いた梅雨空もようやく明けました、たぶん…。

  今日は晴天、暑い一日になりそうです、五色ヶ原を

  後にザラ峠に向かう岩ゴロ道。
 昨日はガスで見えなかった五色ヶ原と後方は薬師岳、歩いてきた道筋が確認できました。
 五色ヶ原
 雲上の楽園、五色ヶ原も残雪が少なく水の確保が深刻な状態とのことです。
 裏銀座縦走
 アップダウン    晴天の中、数えきれないほどのアップダウンを

  繰り返して予定よりやや早く立山に着きました。


  皆さま、長い行程お疲れ様でした。
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