小口研治ものつくり雑記16 2019624   3灯クラスターを作る

 クラスター制作    クラスターとは、ランプシェードに電球を取り付ける

  器具です。写真は以前市販していたものですが、

  現在は廃番になっているようで入手できません。

  あってもティファニーくさいデザインで私のシェード

  には合いません。もともとは白熱電球一つで対応

  していましたが、エコが叫ばれる現在はLEDに

  移行せざるを得ないのです。無いものなら自分で

  作ることにしました。
 クラスタースケッチ    自作の良いところはいちいち作品の

  サイズに合わせられる所、一応スケッチ

  をしてパイプの長さを決めます。
本体パイプ    本体は真鍮の太いパイプをカット、

  キャップはステンドグラス用を流用。
   本体のパイプの入る部分を加工、パイプもタップを切っておきます。
 本体加工            パイプタップ加工
 曲げ加工    90度くらいのパイプ曲げなら温めて曲げる

  ことができますが、それ以上の角度はパイプが

  潰れてしまいます。
 3灯クラスター    失敗例。

  無理して曲げた結果です。
  きれいに曲げるには、パイプに鉛を流し込み無垢の状態にして、曲げた後、パイプを熱して鉛を抜く。
 鉛鋳込           鉛抜き
 曲げ終了    上手く曲がりました。
 クラスター完成    ロウ付けをして完成です、鉛を鋳込んで曲げた

  ものとの違いが分かります、下側になるキャップは

  配線処理のため開閉できるように細工が必要です。
 ランプシェードに取り付けて完成、市販のものより本体を大きくできるため、複雑な配線処理がスムーズになりました。
 シェードに取り付け

                    小口研治ものつくり雑記16  2019年4月16日  フロアースタンド レストア+

 ランプシェードD-36    ランプシェードが戻って来ました。

  お買い上げいただいたお客様が自宅を

  リホームした際使わなくなって保存して

  いたとの事で、当時苦労して手に入れ

  たとのお話でした。確かに、タイミングに

  よってはずい分お待たせするタイプの

  作品です。
 制作年刻印    刻印を見れば、1991年4月制作したものです。

  28年もの時間が経っていますが制作時そのまま

  の状態が保たれています、大事にしていただいた

  のですね。刻印の名前をネットで検索してたどり

  着いたのです。

  ランプシェードは、軽くクリーニングしてOKです。
 スタンド    さて!今回のお客様の依頼はシェード部分が壊れて

  しまったフロアースタンドにランプシェードを取り付けて

  一つのスタンドに仕上げる事ができるか?です。
 レストア     各部分が緩みきってグラグラになったスタンドを

  補強して組み直しレストアは終了でしたが。
レストア済    シェードの上下調整して載せてみましたが

  何と、頭でっかちでバランスの悪い事。
 木板接ぎ    結局ベースを作る事に、ふらりと立ち寄った

  松本のアンティーク屋さんで見つけた2枚の

  板、インド産シェルフボードとありましたので

  棚板で使用されていたようです、雰囲気は

  ありましたが、平面が出ておらず、木工屋さん

  ではないので専用工具も無く苦労しましたが

  素人なりに何とかなるもんです。
 塗装    接ぎ合わせて塗装、雰囲気でまくり~!
裏配線処理    裏面、配線見直し、一部は新しい物に交換。
 ベースをプラス    本体も塗装の傷を治して蜜蝋で仕上げ、

  円形のベースに八角の「角」を付けた

  板を加えました。

  上から下まで円で構成しているので全体的

  に締まる、そんな感じが出せたと思います。
 レストアプラス完成    フロアースタンド、レストア

           完成しました。

  おかげさまでお客様は大満足

        私は自己満足!!
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