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2026年3月13日 ステンドグラス制作の素材 |
| およそ45年前にフリーランスとして仕事を始めた当時はステンドグラスの資材屋さんがポツポツと営業を始めてた頃と記憶しています。 もちろんそれ以前からの老舗もありましたがいきなりの取引も遠方であったこともあり敷居が高いと感じていました。当初は知り合いの 工房からケイムを分けていただいた事もありましたが扱い難くかったことと、何より寿司屋さんが同業者にネタを分けて貰っているような もので本来の姿ではないのです。ステンドグラス制作の主要素材であるガラスについては取り扱いはほぼ輸入業者であるわけでこちらは ただ選ぶだけです。他の素材や道具類は材料屋さんのものをそのまま受け入れるには抵抗がありました。プロとアマチュアの境がなく プロは自分の手に合わせ道具を自ら造り、素材も自ら吟味して使いやすい物、自分の表現に適したものを作るといった考え方が必要です。 独立してまず第一に考えた事はケイムを作る鉛圧廷機の入手です、市販のケイムでは自分の思いを表現する事は絶対にできないと 感じたからです、師匠の吉田光次氏はドイツ製の機械を手本に日本の職人さん制作のものを使っていましたが曰く、もうこんな厄介仕事を 引き受ける職人さんはいないよ!と絶望的なお言葉でした。が幸い輸入をサポートしていただける業者も見つかり入手できたのです。 聞けばこの「JOSEF HAAS」BLEIZIEHMASCHINENは日本に5台ほど存在しているそうです。パーツはシリアルナンバーを送れば そのマシンのクセに合わせた物を送って来る、そんなドイツらしい話も伝わってきました。輸入した当時はまだ国名が西ドイツの時代です。 現在この400年つづいたと言われる会社はすでに廃業しているとの風の便りです。 |
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2026年2月20日 オリジナルベース |
| 1981年フリーランスでステンドグラス制作を始めて数年で気が付いた事として事業化しても面白味はないなと感じたのです、売れそうな物を 作ろうとすると自然に単純で薄っぺらいものしかできない事です、美しいガラスと伝統的なな技法を単に利益のために使いたくないとの思いが 強くありそこでコストを無視して思いっ切り自分の作りたいものだけをを形にしようと方向を決めたのです。パネル作品は魅力的なガラス素材を 命がけで集めれば特に問題はありませんが立体作品はそうは行きません。既成品は山のようにカタログに紹介されていますがどれ一つとっても 使いたいと思うようなものは見当たりません、そこでいくら時間がかかろうと思い描いていた形を自ら作る事にしたのです。むろん前途の見通しは まったく立たない状況での出発です。素材は自然石、土、金属では銅、真鍮、ブロンズ、鉄他古材の木材等に挑戦しました。。 |
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| 陶器製のランプベース |
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| どうしても亀裂が入ってしまうので伝統的な金繕いを施し景色としました。 |
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| ガラスとは相性の良い自然石、難点は自分で加工など何もできない事。 |
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| 石以外の金属加工はイメージ通りの仕上がりです。 |
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| 金属加工では銅と真鍮を素材として扱い、鍛金の技法で形造りました。 |
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| スイッチ、調光機能付き(白熱電球)ランプベース。 |
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| 鍛金台にフュージンググラスをのせたランプ。 |
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| ブロンズ鋳造作品、ランプシェード、ランプ作品になくてはならないオリジナルパーツです。本来鋳造という技法は オーギュスト・ロダンの「考える人」のような芸術作品と工業製品としては数千、数万の単位で造り流通するもので 個人作品ではなかなか手の出せる領域ではありません、しかし何としてでも造りたかったのです。 |
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| ランプシェードの頭頂部を確実に支えるブロンズパーツ。 |
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| ブロンズベースと曲げパイプのランプ。 |
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| 真鍮素材、インゴットに近い真鍮板とパイプ他。 |
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| 極厚真鍮を力任せに削り仕上げたランプベース、この造形は粘土で形作り鋳造で仕上げたかったのですが 全ての条件でかなわなかったのです、 思いの形が表現できた事だけでも満足とします。 |
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| 手曲げパイプとオリジナルパーツ |
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| 古材を利用したランプベース |
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| イメージが思い浮かべばいつでも出番があるのです。 |
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2026年2月18日 未完成パネル作品 |
| 1991年制作、1999年小口研治ステンドグラス作品集「美術出版社」刊で発表したサルバドール・ダリとポール・ヌージェの 肖像作品については作品としては未完成です。本来はシュールレアリススト16人の肖像をグラスパネルにして1作品なのでしたが 残念ながら頓挫するのです、プランとしての完成ですが機会があれば是非とも形にしたい作品の一つなのです。自分の作りたい物だけ 作るという難しい面の1例です。反射光と透過光のパネル、人物はミラー加工ですがペイントでもOK。 |
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| 美術出版社刊「シュールリアリズム」より16人のシュールリアリスト |
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